[受験特集]薬学部入試のポイント
医歯薬予備校で化学を約20年担当、松本大地先生が入試のポイントを紹介!
2025年度 薬学部入試のポイント Vol.1
薬学部へ行こう!事務局です。 ~文章~入試のポイント第1回目は薬学部に関する基本的な情報です。
日本で薬学部を有する大学は国公立19大学、私立58大学があります(国際医療福祉大学と徳島文理大学は2学部を持つ)。
薬学部は元々、新薬の研究・開発を担う人材を養成するために設立されました。しかし、医学、医療の進歩に伴い、より高い専門性を持った人材を育てるべく細分化されました。2006年から6年制課程となり、現在の薬学部には6年制課程(薬学科)と4年制課程(創薬や薬科学科)の2種類が存在します。まず知っていただきたいポイントは「薬剤師」を目指すためには6年制課程の薬学部に進む必要がある点です。薬剤師国家資格の受験資格が取得できるのは6年制のみとなっており、4年制課程では国家資格試験を受験することができません。
また、受験に関しては各課程を併設している大学では、募集段階で学科が分かれている場合と、入学時点では一括募集を行い、進級時に進路を選択することができる場合があります。大別すると薬剤師となり病院や薬局で働きたいのであれば6年制、薬の研究・開発を行いたいのであれば4年制を目指す選択になるでしょう。
薬学部卒業後の進路は病院や薬局、製薬会社に食品会社、さらには公務員やMRなど多岐に渡ります。自分の目指すべき将来像と学ぶべき内容を踏まえて受験する学部・学科を検討しましょう。