東北医科薬科大学
住所 | 〒981-8558 宮城県仙台市青葉区小松島4丁目4番1号 |
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Tel | 022-234-4181(代) |
URL | https://www.tohoku-mpu.ac.jp/pharmacy/ |
薬学と生命科学が拓く地域医療の明日
6年制の「薬学科」と4年制の「生命薬科学科」からなる薬学部。今後も、広がり続けるこの領域で活躍できるよう、高い専門性と創造性を備えた人材の育成を目指します。
令和7年度入学者選抜より、薬学部薬学科で地域支援制度を新設(一般選抜・前期)
東北医科薬科大学薬学部薬学科では、宮城県内および秋田県内における薬剤師不足解消に貢献するため、令和 7 年度入学者選抜から新たに地域支援制度(宮城県/秋田県)を設けます。
6年間総額720万円の修学資金を貸与し、大学卒業後に指定する宮城県内または秋田県内の医療機関に薬剤師として一定期間従事することで、貸与金額(720 万円)の全額を返還免除とする制度です。
詳しくは大学HPをご確認ください。
薬学科/地域医療を担う医療人としての薬剤師教育
「地域住民の健康を守るため、医師など他の医療関係者と積極的に連携、また最新医療ならびに実践的薬物療法に関する新たな知識・技能を習得し続け、常に地域と患者に寄り添い活動できる薬剤師」を育成します。低学年では、東北の地域の医療・福祉・生活を学ぶ科目を設置し、地域住民に寄り添うマインドを形成します。また、高学年では、医療における薬剤師の役割を考察し、地域に貢献する自らの薬剤師像を明確化します。
さらに、令和6年度からの新カリキュラムでは、「臨床薬学」を重視し、適切な薬の情報提供及び患者から得られる情報を基にその治療効果・副作用の発現等を判断するための科目を低学年から設置し、臨床現場で必要な能力をアクティブ・ラーニング中心の授業により身につけます。
チーム医療の実践に向けて、医学部学生と共に学ぶ
薬学科では早い段階から医療人としての自覚を持ち、医師との連携姿勢を養うために、医学部生と共に学ぶ機会を設けています。1年次前期から合同でのハンディキャップ体験学習等でグループ討議やプレゼンテーションなどを行います。また、2年次までは両学部生が同じキャンパスで学修し、3年次には薬学部生が医学部生の人体の解剖実習にも加わります。
5年次には研究室(教室)へ配属されますが、医学部生が所属する研究室もあり、共に学ぶことができます。また、病院での実務実習では入院患者さんの症例を基にしたカンファレンスに協働で取り組み、各分野の専門職を目指す学生達が実践を通して学び合うことで、チーム医療の基礎を身に付けます。
薬学共用試験
薬学科においては、5年次から実施する実務実習の開始前に、合格しておかなければならない共用試験が2つあります。それが「知識及び問題解決能力を評価する客観試験」 =CBT(Computer-based Testing)と「態度・技能を評価する客観的臨床能力試験」=OSCE(Objective Structured Clinical Examination)です。実務実習は、医療現場での学修となるため、実習を行う学生らが薬学の基礎知識を持つとともに、医療現場に立つために必要な基本的な技能・態度を身に付けていることが必須条件となります。これらの試験に合格することは、実習生らが医療現場で学ぶにあたり、一定水準の条件を満たしていることを担保するために必要です。
薬剤師国家試験
薬学科では6年後の薬剤師国家試験合格を見据えて、低学年より段階的な試験対策を行っています。6年次後期の「薬学総合演習」は6年間の学習の集大成となるもので、その後に続く「国家試験対策特別補講」が試験へ向けた最終的な総仕上げとなります。学生はクラスや研究室の仲間たちと教え合い、支え合いながら共に試験合格を目指し学習していきます。教職員は、学生らが将来の夢への一歩となる薬剤師国家試験に合格できるよう、全カでサポートします。
第109回薬剤師国家試験合格者数
生命薬科学科/豊かな次代を見据え、薬や生命科学の可能性を探求
「薬学・生命科学に携わる人としての心豊かな人間性と倫理観を持ち、医学と薬学の2つの領域にまたがる生命科学を探究するとともに高度の専門知識を修得し、健康に関する様々な分野で活躍する人材」の養成を目指します。
令和2年度から開始した新カリキュラムでは、近年大きな注目を集めるゲノム医療や再生医療に関する科目を含む生物系科目が選択できるようになりました。日々発展する生命科学に対応した「くすりと生命現象との関わり」を理解する人材は、製薬会社、化学系・バイオ系会社など多岐にわたる業界で活躍しています。さらに、公務員として保健衛生や環境保全行政に携わるなど、ますますニーズが高まっています。
そして、最新の研究設備での実験実習を経験するとともに、基礎薬学を土台とした生命科学領域と医療関連科目などの幅広い領域を少人数で学ぶことができます。3年次後期からの卒業研究では問題を発見し解決する確かな能力を養い、研究、開発、技術職など様々な分野で活躍できる多様な人材を育成します。本学大学院薬学研究科をはじめとする大学院への進学を希望する学生が多いのも特徴です。
幅広い分野の職種に就くことができるからこそ重要となるキャリア選択
本学の就職指導は配属教室責任者、キャリア支援センター、当事者である学生の三位一体体制で行っています。個々の学生の能力と適性、将来の志向を見つめ、豊富な情報提供やガイダンスを通じて就職活動を支援しています。先進の学習環境の中で育まれた人間性と実践能力、培われた研究心は各方面から高く評価されており、多くの企業から求人が寄せられています。卒業生は学んだ薬学・生命科学の知識を活かし、製薬会社、治験業界、化学、バイオテクノロジー等の業界でその実力を発揮し、全国で活躍しています。
図書館・情報科学センター
薬学部生が主に学ぶ小松島キャンパスに設置された図書館には専門図書資料約10万冊を所蔵しています。また、充実のICT環境を備える情報科学センター、自習室を設置しています。
教育研究棟(ウェリタス)
モダンな外観が特徴の教育研究棟(ウェリタス)。 「臨床薬剤学実習センター」をはじめ、模擬薬局や医薬品情報室など、最先端の施設・設備を整えています。
附属薬用植物園
「生薬」研究の材料供給と同時に、薬用植物に直接触れることのできる施設として実習等に活用しています。東北地方の気候、環境下で生育可能な薬用植物を中心に現在、約350種類を栽培しています。